大病院で治療が始まる
私の子宮頸がんの場合 治療方法
私の病状は、子宮頸がんⅡA1期で扁平上皮癌です。子宮の入り口の片方に腫瘍が3㎝できていました。治療方法は化学放射線療法で外照射を25回、膣内照射(ラルス)4回 化学療法は抗がん剤(シスプラチン)を週1度を5回で1ヶ月半の入院です。 子宮頸がんの根治を目指しての治療方法です。化学療法単独療法、放射線単独療法をすることがあるそうですが、私は根治を目標にしていたので患部に放射線をあてて、がんを小さくして抗がん剤が放射線の効果の補助の役割をして体の中にあるがんに効き根治ができると信じて治療を受け入れました。子宮の機能は無くなります。もしもなにも実施しない場合は病気が進行していきます。 早期合併症は悪心・嘔吐・下痢・全身倦怠感・皮膚炎・膀胱炎様症状・腎機能障害 他 私の場合はおもに、下痢・全身倦怠感・腎機能障害がありました。 晩期合併症は放射線性直腸炎・放射線性膀胱炎・膀胱膣瘻・直腸膣瘻・腸閉塞・腸穿孔・全身骨折・骨密度低下・皮膚障害など、放射線の影響は避けられないのか・・・と10年~15年先のことにおびえる日々です。説明では外照射で50㏉、膣内照射で18-24㏉と大量の放射線をあてないと、がんは死滅しないそうです。人口放射線で被ばくしたので体はやはり疲れやすく無理ができません。しかし日常の生活に支障は無く生きていられることに感謝しています。放射線のために骨がもろくなるそうです。カルシウムでなんとかなるかしら・・・
放射線 治療について
放射線治療で説明していただいた事・経験した事・・・放射線は目に見えないし身体にあたっても何も感じませんでした。しかし細胞は放射線にあたると徐々に死滅します。私も最終小さくなりました。病巣にだけ限局して放射線があたるように身体(おなか)にマジックで印を付けます。放射線治療は予定された一定間あてないと効果がないそうです。私は1ヶ月半、週5日 合計25回 放射線治療をしました。 放射線治療医(検査結果をもとに治療の方針を決めていただきました。) 放射線治療技師(病気の患部に確実に放射線があたるように放射線治療台に乗った時、体の位置を調整して照射をして頂きました。)放射線科の看護師さん(不安を和らげるようにていねいに私に寄り添うように話かけていただきました。) 沢山の放射線の先生・看護師さんに支えていただきました。 放射線治療中は、休息は十分に(病院に入院していたので治療が終わればすぐに休む事ができ面会も出来なかったので気を使うこともなくて良かったです。) 入浴は皮膚に付けられた治療部位のマジックの印の範囲をこすらないように身体を洗いやさしく拭く(私の場合は最初に印を付けてからシャワーなどで印が薄くなったので1回印をマジックで書き直しました。) 食べ物は栄養のあるバランスのとれた高タンパク高カロリー食と水分の多い消化のよい物をとる。(私の場合は糖尿病食で段々と治療の過程で食べられなくなり消化の良い物に変更していただきました。食事を取れなくなると体力が持たず治療が中断してしまうらしいので、なんとか食べて治療が伸びる事無く退院ができました。)食事は最良の薬です。 他には照射している部分の皮膚は刺激に対して弱くなります。直射日光を浴びない、木綿などの肌に刺激の少ないものを着る(私の場合は入院中は日差しが強い時期でしたが病院から外に一歩も出なかったので皮膚に障害は出ませんでしたし、治療で皮膚がカサカサしたり変色するらしいのですが酷くなる事がなく大丈夫でした。) 人によってそれぞれに辛い症状が出るらしいです。一般的には一時的で副作用が出てもその症状にあった薬を処方してもらえます。私は酷い下痢に悩まされました。看護師さんや担当の先生にその都度相談して薬を処方して頂きました。)
がん化学療法(抗がん剤) 治療について
抗がん剤治療で説明していただいた事・経験した事・・・がん細胞を破壊させる目的で抗がん剤治療をしますが身体の中のがん細胞と同じような分裂の早い増殖中の細胞(骨髄・口腔粘膜・消化管粘膜・毛細血管など、薬剤によっては心臓・肺・腎臓・膀胱・神経細胞)にも影響があり副作用などの症状が出ます。私の場合は口腔粘膜…味覚障害と消化…下痢と腎臓…退院間近に尿検査・・・の影響がありました。がん細胞よりも正常な細胞は回復が早いので治療が終わり退院してから徐々に症状はおさまりました。
抗がん剤の治療は放射線治療を4回してから1週間おきに5回治療しました。前日の朝一番、身長、体重測定・血圧測定・採血をして血液検査をします。 点滴当日から3日間、尿を紙コップで測定して記帳していきます。抗がん剤が体の外に排出されるまでに平均48時間かかるそうです。一番に輸液、腎臓機能障害予防のための点滴をします。膀胱に尿が溜まるので点滴スタンドを押しながらトイレに行きます。二番目に吐き気止めの点滴に替えてもらい三番目の抗がん剤に替えてもらうまでにトイレを済ませておきます。抗がん剤の点滴の途中でトイレに行くときは看護師さんに付き添ってもらわないといけないのでトイレは行きませんでした。抗がん剤の点滴はがんに対する効果がありますが正常な細胞にも影響をおよぼすので看護師さんは点滴を替えるとき手袋・エプロン・マスク・アイガードを付けて対応してくれます。10時から16時頃まで点滴治療をします。途中血圧を測ったり心電図検査もしました。
膣内照射(ラルス) 治療について
膣内照射治療で説明していただいた事・経験した事・・・入院から4週目あたりから膣の中に器具を入れて放射線をあてる治療を4回しました。前日にMRI検査をしました。多分がんの位置を確認するためだと思います。放射線と抗がん剤でがんの腫瘍の形が変化していたのでしょう。先生に痛み止めの点滴のために針を指してプラスチックの管を通してもらいます。当日は治療の1時間前に痛み止めの座薬を入れますが私は座薬が出てきたら困るので、手袋をした看護師さんに横向きの状態で確実に挿入してもらいました。時間が近くなったらストレッチャーに乗せてもらい予定表とナプキンと貴重品のボックスのカギを入れた巾着を看護師さんに預けて点滴を体に入れながら治療室まで連れていってもらいます。治療室に着いたら放射線科の先生・看護師さんに治療をしていただきました。専用の紙パンツにはき替えさせてもらい固定されたら・・・点滴に眠り薬が入っているようで、私は治療中眠っていて全く覚えていません。治療後はだるさがありますが痛み止めが効いていたので苦痛は無かったと思います。それよりも前日のラルスのための膣内診察の時のほうが出血があり痛かったです。
私の糖尿病の場合 治療方法
入院中、朝食前・昼食前・夕食前・就寝前に専用の血液をしみ込ませるものを簡易血糖測定器にセットして、針が中に隠れている使い捨ての器具をカチッというまで指先に押し付けて血液を絞り出し、簡易血糖測定器に血液をしみ込ませて血糖を測る・・・毎日4回する日々 糖尿病食1,600kcal 糖尿病の飲み薬 血糖の数値が150以上になるとインシュリンの注射(ヒューマログミリオペン)を2単位、200以上は4単位でおなかに針を刺す・・・のですが私は糖尿病の簡易検査もインシュリンの注射も初めてでどうしてよいか判断がつかず迷いました。血糖を測るのに針を指しても血が少ししか出なくて測定不能で失敗することもありました。看護師さんに教えてもらい、指先に血液が行くようにマッサージをしてから針を刺したり針を刺す指を変えるなど毎日4回の測定を、畳んだハンカチの上に左手をのせて勇気を出して針を指に押し付けて「イタッ!」と小さく叫びながらこなしました。治療中なので病院食で薬を飲んで規則正しい生活をしていましたので1週間ほどは血糖値が150以上になることは無く安心していたのですが、抗がん剤が始まると、どれかの点滴の中にブドウ糖の成分が入るよう(吐き気止めだったと思います。)で数値が150~200を超えてしまい抗がん剤の点滴のたびにインシュリンを打たないといけなくなりました。私は看護師さんにお願いをして毎回血糖値の数値が上がったらボタンを押してマイクでお願いして食事前に、たるんだおなかに注射をしてもらいました。しかし就寝前だけは血糖値が高くてもインシュリンを打たなくてもよかったので助かりました。毎回食事前に血糖値を測るのでインシュリンを打ってすぐに食事をすることで血糖値を調節していたのですが就寝前の血糖値は寝るだけなのでインシュリンを打たなくても寝ている間に血糖値は下がります。入院中、放射線と抗がん剤と糖尿病の治療を同時進行で先生方に経過をみてもらいながら進めていきました。怖くてなれないインシュリンを自分で打つ事もできず、ずっと指や腕(目をそらしていました。)に針ばかり刺していたので毎日緊張する日々でした。看護師さんには度々甘えてお世話になりました。
私の子宮頸がんーNo,11