体中の痛みに耐えて
体のだるさ
去年の夏に子宮頸がんで入院して放射線治療と抗ガン剤治療で私の癌はなくなりました。命は助かりましたが体にダメージが残ったのでしょうか。今は疲れやすく無理が出来ない体になってしまいました。今年の夏は去年の夏に出来なかった掃除をしようと思い、無理をしない程度に片付けながら動いていました。体質が変わってしまったのか入院前の生活には戻れない状態でした。それでも夫婦2人だけになったので2人で暮らすのにいいように自分が出来る事をして過ごしていました。色々な事が一辺に起こり急激な生活の変化に対応していこうと考えて片付けていました。退院後、夕食後は直ぐに眠っていました。毎日、今日はあれをしよう明日は・・・と自由に動ける喜びであれやこれやを移動していました。毎日の片付けに夢中で体の変化に気が付く事もなく喉のつかえも体のだるさも”夏風邪にでもかかったのかなー”と思うくらいでした。それから、あれよあれよという間に喉が腫れ激しい体中の痛みに襲われ、間違えた考えで色々な病院を回り、結果、耳鼻咽喉科に大病院の紹介状をもらって2週間後に受診してもらえる事になりました。毎晩、ロキソプロフェンを1錠飲む生活を2週間続けて、毎日、薬の効果が切れると喉の痛み、筋肉痛に倦怠感、めまいと人生で初めての経験をしました。婦人科でロキソプロフェンを貰っていなかったら1日中体が痛み、私はどうなっていたのかと思うと怖いし恐ろしいくらいの衝撃的な症状でした。
大病院・耳鼻咽喉科へ
2週間後、やっと大病院に行く日になりました。毎日の疲労で運転して病院に行く元気も無く事故でもしたら困るので主人に無理を言って病院の送迎をお願いしました。・・・主人と共に子宮頸がんの入院日と同じ道を走りながら1年前の緊張していた事を思い出していました。病院に到着して1人で待合室に向かいました。受付をしてから随分と待ちましたが”やっと診てもらえる”と思うと我慢するしかありませんでした。順番が来て耳鼻咽喉科の先生に状況を説明しました。説明後に診察をしてもらえる事になりました。・・・また鼻から内視鏡を入れられ痛い思いをしました。あまりの痛みに「痛いー痛いー」と訴えるしかありませんでした。喉の腫れは見える事もなく・・・次にエコー検査をしてもらいました。強めに患部にエコーの器具を当てられてまた「痛いー痛いー」と叫ぶ始末・・・結果よくわからず、先生は困った結果「血液検査で調べてみないと分からない。結果によっては耳鼻咽喉科では無いかもしれない。」と言われて血液検査と心電図検査をするように手配してくれました。また内視鏡をされて心にダメージを受けながら”最初から血液検査をして欲しかったー”と心の中でぼやきながら移動しました。耳鼻咽喉科の診察の手順を知らなかったのでされるがままになりましたが内視鏡を拒否出来なかった事は悔やまれます。「エコー検査だけでわかりませんか?」と生意気な事が言えるほど強くない私ですが、それほど鼻からの内視鏡の屈辱さは忘れられません。・・・まあ先生は仕事ですから仕方のないことです。病気になった私の修行なのでしょう。検査の結果が出るまで1時間ほど昼食を食べて待ち、診察の順番が来ました。血液検査の結果、甲状腺の数値が異常なのでこのまま内分泌内科へ行くように言われました。時間がお昼を超えていたので内分泌内科の先生が診てくれるかと耳鼻咽喉科の先生が困惑していましたが、なんとか内分泌内科の先生に取り次いでもらえました。私は耳鼻咽喉科の先生にお礼を言って内分泌内科へ向かいました。耳鼻咽喉科の先生にしたら”痛い―痛いー”と叫ばれて耳鼻咽喉科の病気でも無いのに、いい迷惑”と思われたでしょうが私も分からない病気に必死で訴えるしか方法が無く・・・しかし、この度は午後の診察時間ギリギリに内分泌内科の先生を紹介してもらえたので助かりました。なんとしても病名をはっきりさせて治療をしてもらわないと帰れない決意でいたので、今思えば耳鼻咽喉科の先生には感謝しています。
大病院・内分泌内科へ
内分泌内科で順番が来るまで待ちました。血液検査をしてもらえた事で私の病気が何であったのかやっとわかる時がきました。私の番号が表示されて診察室へ入りました。内分泌内科の先生は私の張りつめた緊張をほぐすように「この度は大変でしたねぇー。」と物腰柔らかに対応してくれたので私は安心して、急遽診察をしてもらえる事にお礼を言い血液検査の結果を聞きました。私は甲状腺のホルモンが不足して今の症状が出ていると予想していました。先生の説明では今、甲状腺が炎症を起こして壊れた状態でホルモンが出過ぎているので代謝が活発になっているそうです。私はこの夏に体重が減ってスタイルが良くなっていくのをうれしく思っていましたがそれは甲状腺ホルモンが出過ぎて勝手に代謝が促進されていたいたようです。体の変化が腑に落ちる先生の説明で納得しながら毎日パソコンで検索していた予想が外れていたので大変驚きました。甲状腺が腫れていたので甲状腺ホルモンなどについての血液検査をしてもらいやっと私の病名を知ることが出来ました。病名は、亜急性甲状腺炎でした。
パソコンで毎日検索していましたが、亜急性甲状腺炎には辿り着きませんでした。先生の話では「橋本病のように甲状腺ホルモンが不足するのでは無く、バセドウ病のような甲状腺ホルモンが出過ぎている状態で、出来れば1週間くらい入院しましょうか?」と打診されました。「入院するのは治療する薬の関係で病院で見守っていないといけない薬なので」と言われましたが、私は去年1ヶ月半も入院をしていて家を空けていて家族に迷惑をかけていたのに、また入院するなんて・・・勘弁してほしいーーと思いながら先生に”入院はしたくない事と婦人科でもらったロキソプロフェンがとても効果があって腎臓に負担があっては困るので1錠だけ夕食後飲んでいて次の日10時くらいに効き目が無くなるんです。”と伝えたら先生は「それでは、私にはロキソプロフェンが合っているようなので朝食後も飲めば1日中効くので自宅で朝夕の食後にロキソプロフェンを飲みましょう。」と判断してくれました。私は”やれやれー良かったーロキソプロフェン様様ーー腎臓に負担と言っても一時的に飲むのだったら大丈夫”と先生にお墨付きをもらえ、痛いほうがつらいので2回飲める事でほーっとしました。様子見で1週間後に予約を入れてもらい、ロキソプロフェンNa錠60㎎(鎮痛剤)とビソプロロールフマル酸塩錠2,5㎎(心拍を抑え心臓を休ませ血圧を下げる)の薬を処方してもらい主人の迎えを待って自宅に帰りました。夕食後に2種類の薬を飲み痛みが消えてぐっすり眠りました。
次の日、朝食後に2種類の薬を飲んでしばらくすると心臓の鼓動が右耳にドックンドックンと響いてきました。気のせいかと思いましたが耳をすましていたらずっと響いていました。怖くなって薬をもらった薬局に聞いてみましたが納得する返答が無くて戸惑いました。病院の受付にも困って連絡してみましたがつながらなかったので一旦受話器を置いて落ち着こう・・・と・・・そして血液検査や心電図検査で病名もわかって薬を処方してくれたのだから信用して飲んでいこうと思い連絡するのは止めておきました。薬を飲んで脈拍性耳鳴りのような事も初めてで不安でしたが、薬のおかげで痛みも消えているので1週間飲み続けました。1日中の痛みと、おさらば出来たので8・9月に出来なかった片付けをぼちぼちやろうという前向きな気持ちになれて衣替えで夏物の衣料品の移動やカビ臭い鞄の洗濯や庭の掃除などをしました。
あっという間に1週間が過ぎて診察の日になりました。自分で運転をして大病院へ行きました。去年の1ヶ月半の入院後から運転をして外出する事がおっくうになっていました。段々と老化が進行しているように感じていました。反射神経も衰え老眼になっているようです。運転をすることが益々苦手になってしまいました。手に汗を握りながらなんとか着きました。血液検査と尿検査をして順番を待ちました。血液検査の結果が出るまで1時間ほどかかります。しかし大病院では待てばその日に検査結果が聞けるので助かります。順番になって先生に検査の結果を聞きました。「やはり亜急性甲状腺炎でしょう。このまま薬を飲んでいきましょう。」と言われ、心臓の鼓動が耳に響く事を伝えましたが気にしなくていいようでした。副作用でしょうがそれよりも心臓に負担をかけないようにするための薬なので飲み続けるようでした。尿検査はたんぱくが出ていると言われました。尿検査があることを知らなかったので尿量が少なかったために、たんぱくが出たのかもしれないという話を聞いて次回またたんぱくが出るようなら次の段階を考えましょうと言われました。私はロキソプロフェンがとても効果があって痛みが全く無く生活出来ている事を伝えると「良かったですねぇー3週間後の甲状腺の状態の変化で今後の方針を決めましょう。」と共感してくれて同じ薬を3週間分処方してもらいました。
3週間の間は薬を飲んでいたので痛みもだるさもありませんでした。秋になってしまいましたので衣替えで収納ボックスやハンガーラックに秋物を収納したり、仕事をしたり、ストレスになるような事もあったので休みの日には公園で鳥や魚を見たりして気分転換をしました。糖尿病の薬が少なくなってきてかかりつけ医院へ薬をもらいに行かないといけない時期がきたので薬をもらいに行った時に大病院での検査結果を提示して状況を共有してもらうようにお願いしました。3週間後、大病院へ行き血液検査・尿検査の結果は亜急性甲状腺炎は治っている事と逆に甲状腺ホルモンが不足しているとの事でチラージンを処方してもらいました。橋本病では無いので甲状腺の機能が回復したら薬を飲まなくてもいいかもしれないそうです。甲状腺の機能が回復する自信はありませんが・・・更年期の症状は今もホットフラッシュなどあります。突然カ~~~っと暑くなって上着を脱いだり・・寒くなってまた着たり・・の繰り返し・・疲れます。尿検査で前回タンパクが出ていましたが多分尿量が少なかったからで、今回はトイレを我慢して検査にのぞんだので尿量は十分あって・・結果タンパクは出なかったのでほっとしました。緊張しやすくトイレが近いほうなので尿検査は苦手ですが、血液検査と共に自分の体の状態を確認するのにとても大切な検査だと改めて気が付きました。
亜急性甲状腺炎は治っているのでロキソプロフェンとビソプロロールフマル酸塩錠は飲まなくてよくなりました。ロキソプロフェンのおかげなのか年末までは体の痛みは全くありませんでした。年末の掃除や片付けで疲れたのと寒さで体がこわばっているせいなのか原因はわかりませんが、今は首と腕と左肩と腰が痛みます。ちょっと不安ですがシップとサポーター着用で、ぎっくり腰にならないように気を付けています。体が乾燥して放射線が当たった腰のところが痒く皮膚も茶色にくすんできましたが普通の生活が出来ているだけで幸せだと感じています。今は甲状腺ホルモンが不足した状態になって甲状腺機能低下症という病名になってチラージンを処方してもらい大病院からかかりつけ医院へ症状を伝えてもらい薬も経過観察もお願いしています。かかりつけ医院の先生は大病院の資料から丁寧に症状を説明してくれて「甲状腺ホルモンの薬や糖尿病の薬も血液検査の結果が良くなれば止める事もできますよ」と未来のあるお話をしてくれるのでとても安心して日々暮らしています。この度の経験で色々な先生に出会いましたが内分泌内科の先生は気さくで優しい先生でした。とても感謝しています。亜急性甲状腺炎になった時は体重が2㎏ほど減って腕もほっそりして理想的だったのに今は食欲も戻りホルモンのせいか体重がどんどん増加して腕もお腹もブヨブヨになっております。
2022・令和4年1月
またコロナウィルスが蔓延してきて、前年は子宮頸がん治療後で不安だったのでどうしようかと悩んでいるうちに夏に亜急性甲状腺炎になって秋に治り、携帯電話が壊れ新携帯への復元作業、あらゆる事を経験してあっという間に年末になってお正月・・・さすがにコロナワクチンを打たなければ、これからの生活が不自由になりそうなので接種してくれる病院を探して2回分予約しました。落ち着いたら旅行にも行きたいし・・・今年はどうなるんでしょうかねーー 来月は退院してから2回目のCT検査があります。病院費用他・薬代がかかる・・かかる・・かかる・・なみだ😢 でももし癌が再発・転移していたらと思うと検査も大切・・・生きていくのも楽じゃないですね。去年も目まぐるしい1年でしたがいつかストレスの無いのんびりゆったりとした夢のような日々が送れますように・・・。 愛夫得友
喉の病気ー2